プロフィール
徳田八十吉は、従来の九谷焼のように、絵柄(山水・人物・花鳥風月)ではなく、色の配色のみで作品を仕上げてるのが大きな特徴です。 色は約70色を使い分け、色の濃淡(グラデーション)のみで作品を仕上げる技法「彩釉(さいゆう)」を生み出しました。
また、多くの作家は、従来より上絵の焼成温度は900℃前後でしたが、徳田八十吉は、1000℃前後で焼成していることも特長です。高温で焼成すると、深い色味が出るのです。
作品の形状はロクロ成形で、面取成形を使い、多種多様のものがあります。
紺系の色釉を中心に、絶妙な濃淡を使い分け、作品の深みを出しています。
2009年8月26日、德田八十吉先生がお亡くなりになられました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
三代德田八十吉の作品
こちらのページで紹介されている商品は、オンラインストアからお買い求めいただけます。
プロフィール詳細・受賞歴
日本伝統工芸展、審・監査員・特待 |
国指定重要無形文化財彩釉磁器保持者 |
日本工芸会常任理事 , 一水会陶芸部運営委員 |
昭和8年 | 石川県に生まれる 金沢美術工芸大学中退後、初代祖父・父二代に師事 |
昭和46年 | 第18回日本伝統工芸展初出品作「彩釉鉢」優秀賞 NHK会長賞受賞 |
昭和52年 | 第24回全日本伝統工芸展初出展作品「耀彩鉢」最優秀賞日本工芸会総裁賞受賞 |
昭和53年 | 日本伝統工芸展特待・鑑査員に推挙 |
昭和61年 | エジプト・カイロにて個展、以降海外展18回 |
昭和63年 | 三代八十吉を襲名 |
平成2年 | ’90国際陶芸展グランプリ受賞 |
平成3年 | 第11回日本陶芸展推薦出品作「創生」グランプリ秩父宮賜杯受賞 外務大臣表彰 |
平成5年 | 紫綬褒章授章 |
平成9年 | 第10回MOA岡田茂吉賞大賞受賞 重要無形文化財 採釉磁器保持者(人間国宝)に認定 小松市に於ける5人目の名誉市民に推挙 |
平成10年 | 「耀彩線文壷」メトロポリタン美術館所蔵 |
平成12年 | ローマ・日本文化会館にて個展開催 |
平成14年 | 7回にわたる「石川・文化の翼」韓国展にて終了 |
平成15年 | 東京・小松にて古希記念耀彩展開催 |
平成15年 | 九谷満月主催「徳田八十吉古希展」開催 「徳田八十吉古希展 感謝の集い」にて記念講演 |
平成17年 | 大英博物館ジャパンギャラリー入口に「耀彩壷・恒河」が展示される 九谷焼技術保存会(県無形文化財)会長に推薦される |
平成19年 | 文化庁主催「日本のやきもの展」 国立博物館、ソアーレス・ドス・レイス国立美術館(ポルトガル)で開催 現役作家としてただ1人選ばれる「耀彩華文鉢」が展示される 大英博物館主催 日本「わざの美展」於ロンドンにて「私の歩んだ道」と題し記念講演 |
平成21年 | 各地で喜寿記念個展開催 8月26日逝去 従五位に叙位される |
※文化庁、国立近代美術館、大英博物館、スミソニアン・サックラー美術館等所蔵 |
九谷焼作家一覧